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循環器内科

Cardiology

循環器内科

いわゆる心臓病を診療します

心臓病=心疾患には以下のような分類をします。

  • 虚血性心疾患 (Ischemic Heart Disease)狭心症・心筋梗塞など
  • 不整脈 (Arrhythmias)
  • 弁膜症 (Valvular Disease)
  • 心筋症 (Cardiomyopathy)
  • 心筋炎 (Myocarditis)
  • 心外膜炎 (Pericarditis)

ここでは先天性心疾患は除きます

心不全という状態はこの1~6のいずれかもしくは合わせて引き起こされております。
心不全は足がむくむ、横になると苦しい、呼吸困難、動悸、意識障害(失神など)などの症状が出現します。症状は一緒ですが、原因を突き止めなければ適切な治療をすることが出来ないばかりか、悪化させることもあるのです。
問診や心雑音などの身体所見でも鑑別はかなりつきますが、確定させるために各検査を用意しております。

虚血性心疾患

急性期においては、胸痛、胸部圧迫感や息切れ、冷汗などの症状があります。
狭心症や心筋梗塞などの疾患であり、問診で可能性が高いか否かはある程度絞れますが、糖尿病疾患の合併などでサイレントチェストなど神経症による胸痛がない発作があり、その場合も検査が有効となります。ただし場合により早急な対応が必要となるため、関連施設との連携も重要です。比較的時間的猶予がある場合は当院にて初期対応して、除外を含め各検査の施行をしていきます。

  • 12誘導心電図検査
  • 24時間ホルター心電図
  • 経胸壁的心エコー検査など

急性期を乗り越え、治療を無事に終えた方などへの慢性期治療の管理も外来にてフォローさせていただきます。

不整脈

動悸や脈がとぶ、速くなる、めまいや息切れなどの症状があります。症状がある場合でも正常範囲で脈は速くなったり、遅くなったりします。
無症状の場合でも不整脈となっている場合があります。

遅い脈(徐脈)なのか?速い脈(頻脈)なのか?リズムが一定なのか?不整なのか?
一番大切なのは血圧が保たれているかどうかです。外来に来院してくださる方の場合、血圧は保たれていることが多いですが、万が一血圧が低い場合はやはり早急な対応が必要です。

いざという場合は電気的除細動器や経皮的ペーシングがありますので初期対応はいたします。不整脈根治術とされるアブレーション治療の必要性や徐脈・致死性不整脈などにおけるペースメーカーや埋め込み型除細動器などのデバイス治療などの必要性なども念頭に置きながら診断・治療をしていく必要があります。このような場合においても関連施設との連携も大切ですので、ご紹介させていただきます。

一般的に加齢に伴い慢性期の治療として多いのは心房細動であります。心不全の原因になることや無症状でも心臓内の血栓(血の塊)形成による脳塞栓の原因になることがあります。そのため脈拍数のコントロールや血液をサラサラにするクスリの選択・調整など内服薬が必要となりますのでご相談ください。一度心臓を患いますと、不安や心配による心臓神経症という状態になることもあります。不安に対するご説明などもいたします。

弁膜症

健康診断などで心雑音を指摘されたことのある方は一度検査が必要です。聴診や脈圧においても比較的診断は出来ますが、経胸壁的心エコー検査をさせていただければと思います。心エコー検査にて弁口面積を予測し、圧格差を測ることで、重症度が判断できます。実際血圧で内服治療を受けていた方が息切れを感じ、心雑音聴取により心エコー検査を実施し、手術が必要な弁膜症であったケースもありました。ぜひご相談ください。

心筋症

心臓の筋肉が厚くなり、柔軟性が確保できなくなる、出口が狭くなる肥大型心筋症や心臓の筋肉が薄く風船のように拡張することで収縮力が弱くなる拡張型心筋症があります。どちらも経胸壁的心エコー検査を必要とします。まずは12誘導心電図検査にて異常がないかを検査し、次に心エコー検査にて心筋の厚さ、心臓の大きさ、圧測定をすることで重症度のみならず、数ある内服治療の選択を出来るようになります。心筋症にもカテーテルを含める手術適応やバイペーシングや埋め込み型除細動器などのデバイス治療も必要になることがあります。
他にもストレスや薬剤(β刺激薬など)によるタコつぼ型心筋症などもあります。

心筋炎

感染症に伴う合併症として起こりうる病気です。心不全症状を起こします。12誘導心電図検査、経胸壁的心エコー検査や採血によるウイルス・細菌の検査などです。治療は状態により様々です。

心外膜炎

感染症のみならずリウマチ疾患や膠原病などでも認めます。稀ではありますが、拡張不全による心不全の場合は外科的切開術も適応となります。

と心臓病を中心に説明してまいりましたが、生活習慣病である高血圧、高脂血症に関しても動脈硬化の検査であるABI検査も導入しており、しっかりと家庭内血圧を管理、塩分制限、運動療法などの高血圧症や悪玉コレステロールや中性脂肪など栄養指導を必要とする病態においてもご相談いただければと思います。

当院で行える検査

  • 12誘導心電図
  • 24時間ホルター心電図
  • 経胸壁的心エコー検査
  • ABI検査
  • 胸部レントゲン検査
  • 各種採血検査(BNPなど含む)

など

当院で行える治療

  • 降圧薬、利尿薬(トルバプタム(商品名サムスカ)を含む)
  • 抗血小板薬、抗凝固薬(DOAC、ワーファリンなど)などの管理
  • 経皮的ペーシング
  • 電気的除細動器
  • 抗不整脈剤静脈内投与

など